モリンガという木をご存知でしょうか?
モリンガとは、北インド原産の植物で別名ワサビノキとも言われ、 10m〜12mの木に育ちます。寒さに弱いモリンガですが気候の異なる日本でも、成長スピードが早く、数ヶ月で2~3mにも育ち、11月まで十分収穫が可能です。
私がモリンガを知り、魅せられるきっかけとなったのは、岡山南高等学校の先生から、現在LA NATUREの会長である清水さんを紹介されたことが始まりでした。
私は高校卒業後、三井造船に就職し実業団でテニスプレイヤーとして活動した後、上京して色々な仕事に携わりました。その後、岡山に戻りテニス部のOBとして母校・岡山南高等学校を訪ねていた時に、個人事業でモリンガの試験栽培や加工品を製造している清水さんを紹介していただきました。モリンガを事業としてやっていくにあたり、人手が足らないので誰かに手伝って欲しいとのことで、興味が湧いた私は進んで引き受けました。

清水さんの「地球上で知られる可食植物の中で、最も栄養価が高いと言われているモリンガを岡山で栽培し、皆様の健康管理に役立てたい。栽培中の優れたCO2吸収力で環境を守りたい!」という熱い想いに心を動かされ、そしてモリンガの栄養成分を分析した際には、基本栄養素を多く含むと言われている食材をはるかに上回る栄養数値を表したこと、栽培して体感した成長速度や生命力などから、最初は半信半疑だったモリンガに可能性を感じ、どんどん魅せられていきました。
色々な業務をお手伝いとして始めてから、半年経った頃「本気でやるなら会社を立ち上げ、モリンガを栽培しよう!」と清水さんから提案があり、現在LA NATURE代表取締役として、栽培管理から商品企画、販促まで全てを任されています。
LA NATUREは、モリンガを通して社会貢献を行なう「モリンガ環境プロジェクト」という非営利団体も立ち上げました。モリンガを植樹することで地球温暖化防止、カーボンゼロ(CO2を含む温室効果ガスの排出量を0にするための取り組み)を目指すSDGsの小さな一歩となります。
■ モリンガとは
モリンガはインド原産の植物で、「奇跡の木」とも呼ばれています。 インドでは伝統医学「アーユルヴェーダ」にて300もの薬効があるとされ、葉はもちろん、種や根、茎など すべての部分に高い栄養素を含みます。90種類以上の栄養素と46の抗酸化物質があり、 国連世界食糧計画の支援食料にも採択されています。
モリンガは捨てるところがなく、葉は食用として使用し、幹の部分は水分を抜きバイオ炭として使用、根は飼料として有効活用しています。環境保全の観点でもモリンガを栽培することは有意義なものと言えます。
■ 岡山県産瀬戸内モリンガについて

有機JASなどの認証は受けてないが、農薬・化学肥料を使用せずに栽培した農産物について自主的に表示している。農林水産省「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」H15年5月改正で「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」の表示は禁止されている。農薬・化学肥料を使用していない農産物は「栽培期間中、農薬・化学肥料不使用」と表示することとしている。
環境プロジェクト
〜自然環境と人々の健康・産業を守りたい〜
”自然を守り地球を守ろう“をテーマに「モリンガCO2環境プロジェクト」を2021年に立ち上げました。
植物は光合成をする時にCO2(二酸化炭素)が使われ、O2(酸素)を発生させますが、モリンガは通常樹木の10数倍のCO2を吸収します。
例えば、樹齢20年の杉の木1本あたりでは、年間13kgのCO2を吸収します。人ひとりの年間CO2排出量は320kgと言われていますので、ひとりの人間のCO2を吸収させるためには24本の杉の木が必要です。モリンガが10倍の吸収力とすれば、3本植えれば人ひとりの1年間のCO2を相殺できます。
提供される社会活動
自然環境活動 | 優れたCO2吸収力をもつモリンガの栽培を通した地球温暖化対策 無農薬栽培による間接的CO2削減と海洋プラスティック問題対策 持続可能な水産環境保護漁業MSCの取組 気候変動に伴う水不足(バーチャルウォーター)対策 |
健康活動 | モリンガの栄養バランス・高栄養価・薬効などによる健康維持 飢餓や栄養不足の人々への食糧支援 |
地域産業 | 耕作放棄地利用・福祉サービス事業者の就労支援 自給率の向上と持続的環境活動による地域産業の活性化 その他付帯する活動 「美しい瀬戸内海」「モリンガ+自然微生物による無農薬栽培県」 |
プロジェクト活動の目標
2030年・岡山県の瀬戸内市沿岸に、モリンガ植樹100万本
2050年・瀬戸内海沿岸のすべての県に、モリンガ植樹3000万本
耕作放棄地を優先して活用し、モリンガ6次化加工製品の開発製造販売、海外食糧支援

商品開発の授業の一環として、岡山南高等学校商業学科の生徒と一緒に、栽培から商品開発、販促なども行っています。「モリンガ塩」などの商品も一緒に開発しました。

目指すは2050年までに瀬戸内海沿岸の全県にモリンガを植えること。
耕作放棄地を優先して活用し、収穫は就労継続支援A型事業所の方々にお願いするなど 地域農業の活性化や社会福祉への貢献にも取り組んでいきます。