備前味噌醤油は岡山市内中心部の出石町に位置し、明治5年創業の老舗の味噌屋です。その前身は江戸時代中期からつづく麹屋であったことから、味噌づくりはすべて麹づくりから自社で一貫生産しています。代々受け継いだ製造技術を守りながらも時代の味にあった味噌を丹精込めて生産しています。
生産量は年間1,000トン、岡山で一番の生産を行っており、地元岡山の宿泊施設や飲食店、学校などでもご利用いただいています。
地元の素材を活かした味噌づくり
当社では、ニーズに合わせた商品づくりで、現在約20種類の味噌を生産しています。
その中でも岡山県を中心とした瀬戸内産の原料を活かした商品展開に力を入れています。
(お米・大豆・塩は岡山県産、麦は岡山県・香川県産を使用しています。)
【地元素材を活かした商品】
■合わせ味噌
米味噌と麦味噌をバランスよく配合した当社自慢の逸品。米の甘味・大豆のコク・麦の旨味がしっかりと醸し出されたお味噌で、お味噌汁など普段使いで飽きないお味に仕上がっています。
■麦味噌
甘味もありながら、しっかり熟成させることで最大限の旨味を引き出しています。後を引く旨さがリピーターを増やしているのかも!?豚汁・鍋物・炒め物で底力を発揮する優れものです。
■金山寺みそ
麦麹を水飴と醤油で味付けした、甘口のおかず味噌。ご飯や野菜に付けて食べたり、醤油の代わりとして「つけたり」「かけたり」と用途が豊富です。
おいしい味噌ができるまで
備前味噌醤油では、3階からなる工場内で2階、1階と順に下りながら加工を行っています。
岡山県産の味噌は、商品になるまで最低5ヶ月を要しています。
3階:麹をつくる
洗った原料(お米や麦)を1晩浸漬した後、蒸し器で圧力をかけて蒸し煮を行います。お米や麦によって蒸す時間等を調節しながら105℃〜110℃の高温で蒸しあげます。
蒸したものに作った麹菌を吸わせるため、徹底した温度管理を行うことで菌を繁殖させ、お米や麦に麹菌をつけていきます。
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2階:麹・大豆・塩を合わせる
3階で作った安定した麹に塩と2階で蒸した大豆を、各味噌の分量ごとに合わせて1階へ移動します。
塩は瀬戸内海のものを使用しています。
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1階:味噌ごとに貯蔵
味噌ごとに3トン樽に入れ貯蔵、熟成させます。
赤、白、麦などの種類によって貯蔵期間を変えていますが、岡山県産の味噌は最低でも100日は寝かせています。
季節、天候によって熟成スピードが変化するため、味噌の種類によって温度管理を徹底しています。
完成した味噌は2階で最終作業を行い、梱包しています。
国産米100%・無添加「備前 あま酒」
当社では、岡山県産のお米を100%使用した、昔ながらのあま酒を生産しています。
原料は「米」のみ、添加物を一切使用せず米の甘味をしっかりと引き出しています。受け継がれる製法と熟練の技が成し得る逸品です。
⭐️飲む点滴と言われるほど栄養価の高い、お米だけで作ったまろやかな甘味の発酵食品。
⭐️疲労回復や、整腸作用による胃腸の管理・改善に良いと言われています。
<調理例>
■塩を加えて「塩こうじ」に!
(甘酒1袋に35〜40gの食塩を加え、一晩寝かせれば「塩こうじ」のできあがり。
■冬はホット、夏はアイスで!
お好みの濃さでお飲みください。
■牛乳で割ってミルク甘酒に!
牛乳:甘酒=3:1が目安です。
■ナスの辛子漬けに!
漬床のベースとしてお使いください。
■日本酒で割って甘口にごり酒に!
日本酒:甘酒=2:1が目安です。
■家庭料理の甘味調味料として!
お砂糖などの代わりにお使いください。
地域に根差した商品づくり
備前味噌醤油では生味噌をベースとした自社オリジナル商品や地元企業とのコラボ商品など時代のニーズにあった商品開発を行い、地域に根差した商品づくりを目指してまいります。