就農のきっかけ
神戸大学農学部・同大学院修了後、食品製造会社に勤務して商品の研究開発・品質管理に携わっていました。大学での農場実習や食品製造会社での経験を通じて、「食べ物の生産から販売まで、すべての作業を自分の手でできる農業という仕事」に魅力を感じて就農を決意しました。
就農に向けて岡山県を選んだ決め手
関西出身の私が産地として岡山県を選んだのは、新・農業人フェアに参加した際、岡山県の支援制度が当時他県より充実していたこと、担当者の丁寧さに安心したことにあります。
産地見学をし先輩農業者の話を聞いて、岡山県にて桃で就農を決意。2011年に脱サラして、岡山県総社市にIターンで移住、吉備路もも出荷組合で2年間の研修をした後、就農しました。
草生栽培での桃作り
下村もも園では、山間の自然に囲まれた約1haの畑でメインの季節である「夏」の白桃、栽培農家が少なく希少な「冬」の白桃の併せて15品種以上を栽培しています。
畑の地力や好環境を維持するために、草を生やして適宜刈りながら栽培する「草生栽培」をしています。さらに虫や病気除けのための予防剤は必要最低限の使用にとどめています。
晴れの国岡山の太陽の恵の下、木が持つ自然の力を最大限に活かし、根や枝葉から果実へと力を上手く循環させ、実に甘みや美味しさを凝縮させています。
品質管理
当園では糖度計(フルーツセレクターK-SS900LC(クボタ))を備えています。最新式の糖度計を使用し、適宜糖度チェックを行うことで安定して高品質の桃をお届けしています。
新たなチャレンジに向けて
下村もも園では、妻が桃の農閑期に英語の通訳・ガイド・個別指導等の仕事をしています。今後、外国人を対象とした英語の農業体験や料理教室の実施、また日本人の子供を対象とした同イベントの実施など、新しいことにも挑戦していきます。