就農のきっかけ
昔から旅好きだったこともあり、北海道や九州をたびたび訪れる中で、農業へのあこがれもあり、北海道のような大規模な農業はできないが、地元岡山の地でできる農業はないかと考えたのがきっかけでした。
平成14年に兼業農家として事業を開始、平成15年に会社を退職し専業農家となりました。岡山市中心部から近く、消費者と近い場所ということもあり施設園芸でイチゴを栽培、今では加工品の生産も行っています。
イチゴ「よつぼし」
当園ではイチゴ「よつぼし」を栽培しています。
形は整った円錐形で、果実の中までしっかりと赤い色がついているのが外見の特徴です。見栄えがよいのでケーキなどのスイーツに向いています。
固くなく柔らかすぎもせず適度な食感で、甘味と酸味が程よく広がる感じで、見た目も味も非常にバランスのよい、イチゴらしいイチゴです。
おおもり農園の特徴
天敵農薬
有害な虫を食べる「益虫」をハウス内に離すことによって、化学農薬を極力使わず予防を行う栽培方法で、品質の高い減農薬栽培を行っています。
農福連携
平成21年に近隣の社会福祉法人から「障がいのある人を派遣するので働かせてほしい」との希望があり受け入れたのが始まりで、平成23年に「NPO法人杜の家」という障害福祉サービス専門の法人を設立し、就労継続支援A型事業所を始めました。
ただ作業をしてもらうだけではなく、将来の地域農業の後継者として、様々な農業技術について指導を行っています。
また、働く環境においても福祉の専門家と連携しながら取り組んでいます。例えば、イチゴの選定では、S・M・Lのサイズごとにそろえてパックに詰めていくのですが、そのサイズに関して、イチゴを手に取ると音声でサイズを教えてくれる仕組みを創ったり、並べ方をわかりやすく写真で伝えたりするなどして工夫しています。
農園のイチゴを使って商品化
おおもり農園では、収穫したイチゴを加工し、抽出したエキスから「カクテルシロップ」を地元バーテンダーの監修を受けながら開発しました。香料不使用のカクテルシロップで、ジンやスパークリングワインなどと特に相性が抜群です。
カクテル用ではありますが、スイーツのデザートソースやかき氷のシロップとしても非常におすすめです。
他にもイチゴピューレなどの加工品も生産しています。
農商工連携も目指して
現在、地元企業と連携しての新商品・新サービスの開発も目指しています。
今春にはチョコレート店や酒蔵と連携した新商品を発売予定です。