美甘養蜂園は、岡山県北東部地域の津山市に位置し、大自然の花より採取した蜂蜜を皆様に提供しようと日々頑張っています。
昭和30年、現代表の母が5郡の蜂箱から飼育を始め、徐々に増やしていきました。5年後には四国地方へみかんの採蜜へ行くようになり、農業から養蜂業へ転換していきました。
現在では1000郡以上の蜂箱から毎年数十トンの採蜜をおこなっています。
蜂蜜づくりに適した津山の地
津山市は盆地であることから、朝夕の寒暖差が大きく、れんげの花をはじめ、いろいろな花の豊富な蜜を貯えるには好条件となっています。こういった環境のもと、蜜蜂にとって住みやすく上質で多種多様な蜂蜜を採取するために、手作りで蜂箱や巣枠を作るなど、知識と経験、技術を生かし日々努めています。
それぞれの花がもたらす香り、風味、味わいの違いと、混じり気のない純粋な蜂蜜の美味しさがお楽しみいただけます。
蜜蜂のことを第一に考えて採蜜
蜜蜂たちが一生懸命に集めてくれた蜜は、蜜蜂にとっても働くための大事な栄養源となります。そのため、当養蜂園では採蜜時に全ての蜜を採取するのではなく、蜜蜂用に蜜を残すことで、蜜蜂が元気でいてくれることを一番に考えて採蜜をおこなっています。
蜂蜜の種類
岡山県産の蜂蜜で安心・安全
れんげ蜂蜜 |
色・味・香りとも最高の蜂蜜としてよく知られています。 れんげの風味は、どんな用途にお使いいただいても改めて蜂蜜のおいしさを教えてくれることになるでしょう。 自然の甘味の王者と云っても過言ではありません。 |
みかん蜂蜜 |
多少の酸味をともなった柑橘類の蜂蜜ならではのこの風味は、特にハニーレモンなどのドリンク用にお使いいただくと、そのおいしさが一層引き立ち、お子様にもたいへん喜ばれています。 |
百花蜂蜜 |
春から初夏にかけて咲く草木の花の蜜で、比較的くせがなく、マイルドな味わいが特徴です。 色々な用途にお使いいただけます。 |
山蜂蜜 |
雑木の多い山間部で採集される蜂蜜です。 各種の花の蜜がまざりコクのある深い味わいが楽しめます。 |
山ざくら蜂蜜 |
春一番に咲き誇る香り高い花の蜜です。 山ざくらの華やかな香りが口にいっぱいに広がります。 |
蜂蜜ができるまで
当養蜂園では、毎年異なる天候や環境の変化を見極めがなら、蜜蜂たちを移動させ育成して採蜜しています。
1月 |
一足先の春の温もりをとりに、一部のミツバチたちは暖かい高知県へ移動させます。高知県では、ミツバチたちに餌を与え蜂を育成します。岡山県へ残った蜜蜂たちは桃、いちご等のハウスへ交配のお手伝いで貸出されます。(1月~3月は、手作りで蜂箱、巣枠を作ります。ミツバチたちの巣になる巣礎張りをし、蜂箱の手入れをします。) |
4月上旬 |
ミツバチたちは高知県から岡山県へ帰還します。 採蜜に向け、岡山県北部の各地へ蜂箱を配ります。 |
4月中旬 |
ミツバチたちが集めてきた蜂蜜(れんげ蜜、百花蜜)を採蜜します。 |
5月初旬 |
みかんの花の蜜を求め、愛媛県大三島へ一部のミツバチたちを移動させます。 岡山県ではミツバチたちが集めてきた蜂蜜(山蜜)を採蜜します。 |
5月中旬 |
愛媛県でみかん蜂蜜の採蜜をします。 |
6月下旬 |
ミツバチたちは、採蜜後、岡山県へ帰還します。避暑のため岡山県北部の涼しい山へ移動させます。そこで、新しい女王蜂への交代のための手入れをします。 |
11月 |
寒い冬がやってくる為、岡山県北部の山より暖かい津山周辺へミツバチたちを移動させ、管理します。 |
12月下旬 |
岡山県より暖かい高知県へと移動がはじまります。 |
採蜜から出荷まで
採蜜(糖度検査)→蜜蓋を切る→遠心分離器にかける→濾過(品質検査)→瓶詰め(ラベル貼り)→箱詰め→出荷
西条柿の栽培
美甘養蜂園では、岡山県北の朝夕の寒暖差を生かし、農薬を使用しない昔ながらの栽培法で西条柿を生産しています。西条柿は渋柿の一種で、そのまま食べると渋い柿ですが、干すととても上品でまろやかな味わいになります。西条柿で作った干し柿は、果肉がねっとりと柔らかく和菓子のような食感に仕上がります。吊るしやすいよう枝付きでお届けしています。
地域に養蜂家を増やしたい
養蜂業を営む人口は、岡山も含めて全国的に減少しています。美甘養蜂園では今後、「養蜂体験ワークショップ」などを通じて、地域に養蜂家が増やせるような取り組みも行ってまいりたいと考えています。