農業をはじめたきっかけ
調理師として働いていた当時から、就農へのあこがれがあり、ついに地元に戻って農業を始めることができました。
冬にんじん、ミニトマト、スイートコーン、なすび、生落花生、さつまいも、金ごまなど、多品目の季節野菜を楽しく育てています。
化学肥料と化学農薬をできるだけ使わない、安心安全を心掛けた野菜作りを行っています。
土づくりへのこだわり
土づくりで特にこだわっているのは、醬(ひしお)を肥料として使うこと。醬とは醤油を作る際に搾りかすとして残るものです。これには植物の成長に欠かせない窒素が豊富に含まれています。酵母菌も畑に取り入れることができるので、土の中の微生物を活性化することもできます。しかも塩分も含まれているので、野菜に必要なミネラル分も多い。これを使用することで化学肥料などを使わなくても育てることができます。
醬はもともと醤油の搾りかすなので、醤油屋さんにとっては廃棄しなけらばいけない不要なもの。それを活用させてもらうことでお互いに助かるし、何より地球に優しいと思います。
ミネラル分の多い土で育った野菜は、甘み・旨味を感じられ香りも濃い、健康そのものの野菜です。育てているすべての野菜は、安心しておいしく食べていただくために、こだわりを持って育てています。
希少価値の高い金ごまの栽培
ごま好きの母に、無農薬のごまを食べさせてあげたいという思いから、金ごまの栽培をはじめました。
金ごまは、他のごまと違って機械化できないので、栽培には手間がかかります。軸が太くなるのでどうしても手作業で刈るしかないのです。収穫した枝は干して種がはじけたところをふるいにかけ、炒るところまで手作業です。
国産金ごまの流通量は、ごま全体の0.1%未満。さらに無農薬となれば、希少価値はとても高いです。丁寧に育てた金ごまは、とても香ばしく濃厚な味です。ぜひお試しください。
▲金ごまの花