就農のきっかけ
月見農園は岡山県倉敷市に位置し、祖父の代からぶどうとみかんの栽培をおこなっています。
祖父が亡くなり、畑をどうするか家族で話し合いを行い、祖父が大事にしていた畑がこのままなくなってしまうのは寂しいと想い、就農を決心しました。それまで勤めていた会社を退職し、2年前に就農しました。栽培は全て独学でおこなっているため失敗もたくさんしましたが、失敗することで学び、おいしいものができるよう日々果物たちと真剣に向き合っています。
栽培果実
祖父の代では、ぶどうはクインニーナ、柑橘類は青島温州みかん、せとか、不知火を栽培していましたが、現在では清見オレンジ、はれひめも栽培しています。
■クインニーナ
大粒で甘いのが特徴の品種。他のぶどうに比べて酸味が少なく、糖度が高いためぶどうが持つ甘さを存分に味わえます。香りも非常に高く、口の中に爽やかでやさしい余韻が残ります。
■青島温州みかん
皮がむきやすく、適度に酸味もあって濃厚な味わい、果汁も多く、果肉もやわらかいのが特徴です。
■せとか
柑橘の大トロと言われるくらい濃厚でジューシー、果汁たっぷりの希少価値が高い柑橘です。
■不知火
清見オレンジとポンカンを掛け合わせてできた品種です。糖度が高く果汁もたっぷり、手で剥きやすいということもあり柑橘の中でもとても人気があります。
■清見オレンジ
味はまさに温州みかんの味に、オレンジの香りといったところです。
果汁は豊富で、甘さと酸味がほどよく調和しています。
■はれひめ
濃厚で豊かな香りに、酸味と甘味のバランスのとれたジューシーでさっぱりした果汁が広がる、比較的新しい品種。クセになる独特な味わいが人気の希少柑橘です。
月見農園のこだわり
月の引力に基づいた栽培法
植物が基本的に成長するのは、新月から満月にかけてと言われています。月見農園では、そのタイミングで肥料を葉に与える「葉面散布」をおこないます。そうすることで、植物はよりよく栄養が吸収でき、甘い果実ができ、木も強く元気に育ちます。
※肥料を与えるタイミングを重視しています。
晴れの日が多い岡山県
岡山県は雨があまり降らず天候に恵まれています。だからこそ、水分の管理がやり易く、植物が水が欲しい時に与えます。水がいらない時には与えません。降水量が多いと病気にもなりやすく、その結果、農薬の使用回数も増えます。必要最小限の農薬で徹底した水管理、降水量が少ない岡山県ならではの栽培を実現することが可能になります。
水の管理
土が乾燥しない様にあえて草をはやす草生栽培で乾燥を防ぐことができます。特に葡萄の根周りには気を配り昼間に直射日光で土が乾き易くなる為、我が園では夜に水やりを行います。
着色を良くするために
ぶどうの中でもクイーンニーナは色が着きにくい為、暖地では非常に栽培が難しい品種です。房が大きくなり過ぎると、着色が悪くなるのであまり房を大きくしないこと、又、着色開始期以降、白色のシートを地面に敷き太陽の光をより効率的に反射させぶどうの色づきを向上させています。
徹底した摘果作業
摘果とは枝に実ったたくさんの果実を小さい内に間引く作業で、これをすることによって、木の負担を減らし、一つひとつの果実により多くの栄養がいくようになります。そうすることで果実が大きくなり、よりおいしいみかんが育ちます。月見農園ではこの作業を徹底しておこなっています。
肥料へのこだわり
信頼のおける取引先から仕入れた米ぬかや牛糞を使用するなど、自然由来の肥料にこだわって土づくりをおこない、おいしい果実を栽培しています。
自分が作った果物を有名に
月見農園では、果物たちと日々真剣に向き合うことで栽培面積は広くはないですが、高品質なぶどうや柑橘類を栽培し、直接販売により皆さまにお届けしたいと考えています。