岡山県が「ブドウの女王」とも称される“マスカット・オブ・アレキサンドリア”の生産量が全国の約96%を占めていることをご存知でしょうか?
岡山県の中でも、ふなおワイナリーがある倉敷市船穂町は有数の産地となっています。
当ワイナリーでは、倉敷市産マスカット・オブ・アレキサンドリアにこだわり、その美味しさを“一年中味わってもらいたい”という想いからワイン醸造を始めました。現在では、船穂町産の黒ブドウ「マスカット・ベーリーA」を使った赤ワイン「FUNAO MADE」やロゼワイン「ブラッシュ」を開発、地元ブドウ農家の6次化に関わる活動も行っています。
良いワインは、良いブドウから
マスカットの産地「倉敷市船穂町」は、観光地として有名な倉敷美観地区に隣接し、岡山県三大河川の一つ高梁川の豊かな水量と温暖な気候に恵まれています。
気候風土の恵みに加え、ブドウ作りにかかわる人々の情熱と長年の日々の努力が重なり、初めて美味しいブドウとワインが出来上がります。
「マスカット・オブ・アレキサンドリアの美味しさ、爽麗な香りをそのままにお客様にお届けしたい。そのために工程ひとつひとつに惜しみなく手をかける。」
これが創業以来、一貫して追求している当ワイナリーの使命です。この想いを胸に、これからもお客様に愛され、親しまれるワインをお届けします。
マスカット・オブ・アレキサンドリアの歴史
2,000年以上前から栽培されているマスカット・オブ・アレキサンドリアの原産は北アフリカで、かのクレオパトラがこよなく愛したことで知られています。
岡山県では明治21年に温室栽培に成功しました。気品と濃厚な味、爽やかなエメラルドグリーン、独特のマスカット香と冴えが特徴で「陸の真珠」「ブドウの女王」などと称される最高級果物です。
名前の由来:Musk(ムスク)=麝香(じゃこう)のような芳醇な香りがするという ことから「マスカット」という名前がつけられました。口に入れた瞬間 に鼻へぬける上品な香りは、マスカット・オブ・アレキサンドリアの最 大の特徴です。 |
想いを「ワイン」に繋げる努力
当ワイナリーのマスカット農園は、ワイナリーに近い丘陵地にあります。ここにはかんがい施設が完備され、排水の良い土壌がブドウの栽培にとても適しています。
マスカットを高品質に仕上げるには、ちょっとした気温の変化や生育具合などに最新の注意を払い、まるでわが子を育てるかのような丁寧な手入れを行い、少しでも良質な果実の収穫ができるよう努力や研究が重ねられています。「その味や香りを伝えていきたい」、そんな想いが私たちのワインには込められています。
倉敷市内産マスカットを100%使用
全国でも希少なマスカット・オブ・アレキサンドリアを100%使用して、8月~9月にワインの仕込みを行います。伝統的なワイン醸造に工夫を重ねながら、ひとつひとつの工程を丁寧に行い、爽麗な味と香りのワインに仕上げています。
地元船穂町産黒ブドウ「マスカット・ベーリーA」で赤・ロゼを醸造
<赤ワイン:FUNAO MADE MUSCAT BALLEY A 2021【赤樽熟成】>
2019年に赤ワイン醸造棟を整備。チョコレートと赤ワインが合うように、マスカット・ベーリーAと木樽の香りの相性も同様です。特製の木樽で9カ月しっかりと熟成させることで、豊潤な香りと適度な甘酸っぱさがお楽しみいただけるワインです。
<ロゼワイン:ブラッシュ>
2022年3月、ロゼワインの一種でほのかな桜色が特徴の‟ブラッシュワイン”を開発しました。ブラッシュは英語で「頬を赤らめる」の意味で、果実を破砕して自然にしたたり出た果汁のみを使って醸造することで、淡い色合いを引き出しました。
やや甘口で、マスカット・ベーリーA特有の甘くさわやかな香りと、ほんのりした甘酸っぱさが特徴となっています。
特徴あるワインを造りたい
ブドウの産地としてこれからも、マスカット・オブ・アレキサンドリアの本格辛口や極甘口の後継となるフリーラン仕込みなど、ブドウのポテンシャルを最大限に活かした個性を素直に表現したワインの実現に取り組んでいきます。